講師ブログ
みくらの一年
大変お久しぶりです。
年の瀬、いかがお過ごしでしょうか。
本当に世界中みんなが大変な年となりました。
みくら音楽工房は
毎年、春に開催していた地主会・
〜地主直之先生のギター伴奏で歌う会〜がコロナの影響で、
10月18日に延期になりました。
さらに、毎年10月に開催していた
みくらライブは中止となりました。
しかし、生徒さんや保護者のみなさま、講師陣、スタッフのみんなのご協力のおかげで
6月1日からレッスンを再開をすることができ、
地主会を開催できました。
ラクジーも、端谷先生も、
地主先生も、大場も、もちろん生徒さんも元気にレッスンができたことに感謝です。
歌うことが当たり前になっていた日常が困難になった時、音楽について、歌うことについて、
生の音楽に触れるということについて、立ち止まって考えることができました。
たくさんの生徒さんや、保護者のみなさま、講師陣に助けてもらいました。
心から感謝いたします。
みんなにとって良い年になりますように!
金沢市にあるギターとドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵
【重要】休講延長のお知らせ(5月2日版)
保護者のみなさまへ
みなさま、いつもレッスンにお越しいただきありがとうございます。
4月12日(日)〜5月6日(水祝)の期間、レッスンを休講とさせていただいております。
みくら音楽工房
ボーカル科講師・大場佳恵
ドラム科講師・端谷博人
ギター科講師・地主直之
【重要】新型コロナウィルス感染拡大に伴う休講のお知らせ
生徒さん
保護者のみなさまへ
いつもレッスンにお越しいただきありがとうございます。
コロナウイルスが収束し皆様にお会いできますことを楽しみにしております。
2020年4月11日
みくら音楽工房
ボーカル科講師・大場佳恵
ドラム科講師・端谷博人
ギター科講師・地主直之
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます!
今年も歌って、ドラムを叩いて、ギターを弾いて楽しい音が溢れる場にしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
1月2日には、毎年恒例のみくら新年会&初詣の旅に出かけました。
みくら音楽工房のリビングに、ラクジーの主宰するみくら会の仲間や、みくら音楽工房の生徒さん達が集まり、まずはご近所の大野湊神社⛩へとお詣りに行きました。
みくら音楽工房に戻ってくると、お隣の奥さんとお会いしました。
『おめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします』と年始の挨拶をすると、
奥さんは
『たくさん車が止まってますねー!新年会ですか?』
と聞いてこられました。
毎年恒例で生徒さん達と大野湊神社や他の神社に行くことをお話ししました。
それからしばらく大野湊神社にいかにたくさんの人がお参りに来ているかなど、天気が良かったので立ち話に花が咲きました。
お話しをしながら、ふと、みくら音楽工房が金石へ引越ししてきた頃を思い出しました。
ご近所へ挨拶に回り、音楽教室を夜遅くまですることになるのでご迷惑をおかけするかと思いますが、とお伝えするとみなさん快く迎えてくださいました。
嬉しそうに話してくれた事がとても印象的でした。
大野湊神社だけでなく、ご近所さん達にも受け入れてもらって安心して、ここでみくら音楽工房ができるんだなぁーと感慨深い年始の会話になりました。
写真は表具師の父が手拭いを表装したパネルです。
『お前のところにやるわー』と、年始に気前良くプレゼントしてくれました。
お正月バージョンとしてみくら音楽工房に飾ってあります。
生徒さんのみなさんはどこに飾ってあるのか探してくださいね。
お餅食べましたか?!
それではみなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
石川県金沢市にあるドラムとギターとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師、大場佳恵
ドラム科講師、端谷博人
ギター科講師、地主直之
顧問、ラクジー
2019みくらライブお礼
みなさま冬支度は進んでいますでしょうか。
10月13日に行われた第7回みくらライブ終わってから、一カ月が過ぎてしまいました。
この日は台風で全国各地が大変な事になり、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
このようなお見舞いの言葉をブログに書いてしまうと、虚しさを感じてしまいます。
カラカラに枯れてしまった落ち葉を踏んだ時のように、言葉と私の思いが粉々になってしまいます。
自分はなんと無力なのだろう。
しかし、台風の影響をギリギリで避けてみくらライブを開催できたことには大きな意味がありました。
自然災害を前にして自分が無力であることを知りつつ、今自分にできることをやり抜く。それしか無いと思いました。
出演して頂いた生徒さん、
ご来場頂いたみなさま、
バックバンドとして演奏してくれたみくらバンドのメンバー。
お手伝い頂いたみなさま。
応援してくださったみなさま。
本当にありがとうございました。
みなさんの力があの日のライブを作ってくれました。
7回目の
【7】という数字は変容を表し、今年のみくらライブは普通にはいかないことを、ラクジーとドラム科の端谷先生と共有しながら準備を進めてきました。
いろんな種類のエネルギーが音楽を通じて一つの場に集まることの意味を身を持って体験しました。
全体を観る。
瞬時に判断する。
感情を眺める力。
決断する力。
これらのことが前にも増して必要なのだと感じました。
私がただ歌うだけではできない領域に入ってきました。
みくらライブは毎年、私の修行の場となっています。
『光が強くなれば、その分、影も濃くなる』
ライブ終了後にラクジーからもらった言葉です。
影を切り捨てるのでは無く、
共に成長していければと思います。
みくらライブのことは、
ツマツマとブログに書いてみたいと思います。
4月に開催した地主会のこともブログに書き切れていないまま、みくらライブのお礼ブログになってしまいました。
そうです、みんなにお礼が言いたかったのです!
至らない点ばかりで。
『点』が集まり過ぎて、
至らない『面』になってしまいましたが、また8回目に向けて精進します。
ありがとうございました!!
恋路海岸へ現地視察
歌の舞台となった場所へ現地視察に出かける、という行為はできそうでなかなかできない。
場所が外国などの遠い地であればなおさらだ。
ところが、彼が歌う曲の舞台になった場所は石川県だった。
たまたま、みくら旅で出かけることになっていた。
私は彼をみくら旅に誘った。
大場
『歌のために現地視察に行ける機会なんてなかなか無いし、面白そうなので一緒に行きましょう!』
彼
『まぁ、そうですねー』
みくら旅のガイドを務める
ラクジー師匠に話すと、
『そりぁ、あんた絶対来んなんわー!!!』
そんなこんなで、現地視察も兼ねて、みくら旅に出かけると、
実際の歌詞のイメージとはかけ離れてキレイな青空。
程よい潮風。
キラキラと静かに光る海。
・・・。ありゃ?!
なんか違うねー、と私と彼は笑いながら海を眺めた。
しかし、この現地視察はとても私にとっても有意義なものになった。
自分がイメージを作り上げたもので、いざ本番で歌おうとしても、ライブ当日の気温、天気、湿度、客層、自分の体調などで一気に崩れてしまうことはよくあることなのだ。
これらの要因をコントロールすることはボーカリストにとって、かなり難しい。
ライブで歌うという行為はまさに、一期一会である。
予定調和的に歌っても、全く面白くない。
むしろ、それは歌とは呼ばないと思う。
だからこそ、自分が作りあげたイメージを壊す、という意味でも、彼を現地視察にお連れして良かったと思った。
彼と海を眺めていると、
急にお腹が空いていたことを思い出した。
先に寄ったコンビニで納豆巻きを買ったので、ベンチに座り食べた。
急に潮風が強くなり、納豆の糸が顔にまとわりついた。
友達の京子ちゃんが通りかかった。
『佳恵ちゃん、納豆巻き食べてるんか?!』
と、爆笑しながら話しかけてきた。
キレイな海岸と納豆巻きという組み合わせは、京子ちゃんでなくても、奇妙に思うのだろう。
この奇妙さも歌にすれば、もっと歌うことが楽しくなるはずだ。
そして、地主会当日。
地主先生がギターでイントロを弾き始めて歌が始まり、しばらくすると、急に演奏を止めた。
ん?機材トラブルか?と心配したら・・・。
地主先生
『すごいごめん!キー間違えて弾いてたー!』
会場は、わぁー!と笑い声で溢れた。
おかげで彼は緊張しすぎることなく、見事に歌い上げた。
ライブだねー。
楽しいねー。
生きてるって面白いねー。
石川県金沢市にあるギターとドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵
シクラメンの香りと記憶
ボーカルのレッスンをしていると、アロマテラピーレッスンのようになる日がある。
どの種類のアロマオイルがボーカリストにとって良いのか、あるいは、その人にとって効果があるのかを、レッスンで説明させてもらう。
ボーカルレッスンで時間を割いてまで説明する理由は、それほど、アロマオイルの効能が凄いからだ。
香りは記憶と密接に関わる。
キンモクセイの香りがすると、私は通っていた小学校の玄関に一気にワープする。
香りと同様に、音楽もまた記憶と密接な関係にある。
この効果を巧みに小説の世界に取り入れているのが村上春樹さんだ。
村上作品を読んだことのある人なら、彼が持つ音楽の深い知識に感服するだろう。
ひょんなことから、アロマテラピーの講師をしている私の友人と、シクラメンの香りについて歌った彼は親しくなった。
香りと音楽が彼らを繋いでくれたように思った。
出会いとは不思議だ。
彼の声には独自の響きがある。
私はその響きがとても好きだ。
つやつやで、落ち着いていて、なおかつ威厳のある響きだ。
私もいつか、あんな響きの声を出せるようになりたい。
人が歌う理由は、歌う人の数だけある。
理由なんか無い、
あるいはわからない、
という人もいるだろう。
初めは理由がわからなくても良い。
歌いこんでいくうちに、理由らしきものがわかった時、その人の歌は自然と変容する。
シクラメンはどんな香りがするのだろう。
石川県金沢市にあるギターとドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵
人には音楽の種が本当にある
ギターという楽器は女性の身体をかたどっている。
彼が奏でるギターの音は女性性を鼓舞する。
彼の爪弾くギターの音は忘れていた遠い記憶を蘇らせる。
彼とは、ギター科講師の地主先生のことだ。
『なんか地主先生のギターの音は特殊な気がする』とラクジー師匠に伝えると、
『そうやー、アイツのギターの音は特殊。だから特に女性がアイツのギターで歌うと感情が溢れ出るんや。アイツ自身は全く意識していないが、呪術や』
と教えてくれた。
私はラクジー師匠の言葉に全面的に同意した。
普段、圧し殺している抑圧された感情が溢れ出ると、一つの合図として、涙が流れる。
その涙に出会えた時、観た者も同時に自分の中にある何かが浄化される。
これがライブの醍醐味でもある。
ある日、彼女はライブで歌いながら泣いた。
彼女は泣いたことを私に謝った。
しかし、私は彼女が泣いたことを喜んだ。
歌いながら泣いてしまう事を私は悪いことだとは思わない。
それは彼女にとって必要なことだからだ。
もちろん、公の場だし、ボーカル的にも鼻腔が詰まって発声しにくいし、など表面的に色々考えてしまうことはあるだろう。
しかし、それを飛び越えてでも感情を出さなければいけない時だってある。
言うまでもなく、音楽には人を癒す力がある。
音程がうまくとれなくても、
リズムが多少合わなくても、
どんな人にも音楽の種があるのだ。
私が幾度となく、レッスンやライブで体験してきたことだ。
『人には音楽の種がある』という、みくら音楽工房のキャッチコピーを考えてくれたラクジー師匠。
その人の持っている種が、どんな類のモノで、種を育てるために、何が足りないのかを見抜く力は鋭い。
ラクジー師匠からのキャッチコピーはみくら音楽工房への最大のプレゼントとなった。
私はたしかに受取った。
とても大切にしている。
そして、生徒さんへと繋げる。
彼女が着ていた水色のワンピースはとても美しかった。
種が育つためには、水が必要なのだ。
石川県金沢市にあるギターとドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵
太陽と共に
太陽信仰🌞だ。
太陽によってもたらされる恵は計り知れない。
仕事柄、普段レッスン室に引きこもっている時間が多いので、春になると無性に太陽の光を浴びたくなる。
みくら音楽工房から徒歩3分の大野湊神社へと散歩がてら、地主会のお礼参りに出かけた。
幼稚園の頃から神社に行くのが大好きだった私は、太陽の光を浴びながら、大野湊神社の神様に、
「おかげさまで、第3回地主会を無事終えることができました。ありがとうございました」とお礼を伝えた。
この神社、私のお願い事を次々に叶えてくださるのだ。
私は「気持ちが良い神社だから行ってきたらいいよー」と、みくら音楽工房のレッスンに通ってくれている生徒さんによく声をかける。
隣接する大野湊公園もなかなかステキな公園で、いつも色んな年代の人が散歩に来ている。
散歩をしていると思いがけないことを考えついたりする。
ふと、彼のことを思い出した。
「鼻が良くなれば、彼の中に閉じ込められたままのエネルギーが、循環し始めるのではないか?」
彼が大きなエネルギーを持っていることは知っていた。しかし、それを出しきれずにいる。
どうしたら、歌としてそのエネルギーを活用できるかを考えていた。
太陽の力と、散歩の力、大野湊神社の力は偉大であった。
「ああ、鼻だ」と、急に思いついた。
太陽が昇る東は「3」を表す。
これから彼には、更にみくらライブや地主会に「参加」してもらおう。
彼の歌に兆しを感じた。

石川県金沢市にあるギターとドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵
半分、そして翔ぶ
自分が生きて来なかった、もう一人の自分。
もう半分の自分。
夢の中では『影』として現れる。
ユング心理学でいう、『シャドー』だ。
影とは中々の存在で、どのように関わっていくのかで、
人の人生は大きく変わる。
興味のある方は、
河合隼雄さんの
『影の現象学』をぜひ読んで頂きたい。
先日、私の半分の年も生きていない人の歌を聴いた。
もともと彼は感受性がとても豊かで、すくすくと歌も心も成長していった。
彼は一音ずつ、とても丁寧に歌った。
彼の歌を聴いていると、イメージと声が同時に出ているように思う。
本当はどちらが先なのか、ということを考える必要は無いような気がする。
ただ、そこに彼の歌がある。
彼の歌の伴奏をしたギター科の地主先生は、
『あの子、あの子やよね?』と、彼の存在を私に確認してきた。
短い年月の間に彼は、風貌、声、醸し出す雰囲気など色んなことが変わったのだ。
彼の歌を聴いたラクジー師匠は、
『あの曲を歌っている歌手本人より、良い歌を聴かせてもらった』
と、孫を見るような優しい目で言った。
真っ直ぐ、着実に、安全に彼は成長している。
彼はこれからどこへ翔んでいくのだろうか。
みくら音楽工房のみんなで彼の成長を支えていきたい。
子どもや孫のような年代の彼らを見守り、支えていくことは自分の中にある内なる子どもを育て、影と上手く付き合っていくコツかもしれない。
石川県金沢市にあるギターとドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵