2015-07
縁
前回のブログで弟が結婚したことを書きました。
なんと、妹も今月結婚しました。
姉ちゃんはいろんな意味でビックリでした。
ヒェー‼︎
家族や親戚が実家に集まった時に床の間には掛軸がかけてありました。
『縁』と一文字書いてありました。
表具師である父は弟と妹の結婚が嬉しく、この掛軸をかけたようです。
いとこのお兄ちゃんは
『みどり?』と読んでいました。
家族という組織はとても不思議だと幼いころに感じていました。
最近、家族についての本が出ていたので読んでみようと思います。
家族だから・・・。
家族なんだし。
という言葉を聞くと違和感を感じる子供でした。
なぜ、無前提に『家族』という括り方をするのだろう。
一人一人は個人じゃないか。
私はたまたまここに生まれたということで、家族だから〜しなくてはいけないということに窮屈さを感じていました。
私が会社組織で働くことが難しい理由の一つだと思います。
窮屈な思いを抱いていた頃は家族の考え方を変えようとしていました。
なんでわかってくれないのだろう?
しかし、その答えは既に私の中にありました。
家族だからわかってもらえるという幻想が私の中にもあったのです。
私も弟も妹も、綺麗に全く違う人間です。
この3人が1組のカップルから生まれ、一つ屋根の下に住んでいたことを懐かしく思います。
別々の道を歩み、また集うことが今はとても嬉しいです。
両親も含め、お互いが違う一人の人間だとわかればまた新しい関係が見えてくるのではないでしょうか。
縁があり、妹は金沢から遠く離れた場所で結婚をしました。
年の離れた妹を私は溺愛してきました。
彼女には心からおめでとうと伝えたいと思います。
こんなことを優しく考えられる世の中がどうか続きますように。
心から祈ります。
写真は富山県立山です。
雨の日に出かけたので、見れないと思っていたら最後の最後でその雄大な姿を現してくれました。
妹に贈る写真です。
自分の生き方を見つけた彼女は素敵です。
みくら音楽工房・ボーカル科講師
大場佳恵
今日、この佳き日
真夏の日差しの中、今日は弟の結婚式に行ってきました。
今週はそのために、美容院に行き髪を整え、仕事も溜まらないように、私にしては段取りよく進めてきました。
弟の結婚式では泣かないだろうと思っていたら大間違い。
ウルウルときました。
パーティーの時に流れる音楽は弟とお嫁さんらしい選曲でした。
このような時に人は歌いたくなるのだと強く思いました。
喜びと祝福と感謝という思いを一度に強く抱くと人は歌わずにはいられないのだと思いました。
私は式の最中も、写真撮影の時も、
パーティーの時も鼻歌を歌っていました。
シャンパンを飲んでご機嫌なのも手伝って久しぶりに会う親戚のおばちゃんたちと話がはずみます。
洋服の話、神社の話、高知県の話。
みんな声が大きく笑顔が絶えません。
みんなが笑顔という特種な場面に、日常ではなかなか出会えません。
この非日常的な出来事が人を変えていくのかもしれません。
あるいは人に力を与えるのかもしれません。
弟にとっての通過儀礼が一つ、クリアになったのだと思います。
クリクリ坊主のアイツが大人の男になりました。
彼には彼のストーリーがありました。
その幾つかに立ち会えたことを嬉しく思いました。
今日の、この佳き日を私は忘れずに歌っていこうと思います。
大場佳恵