大場佳恵のブログ
2017みくらライブご報告その4〜目印の友情編〜
2017みくらライブご報告
〜目印の友情編〜
ときどき、楽しみ方がわからないと嘆く生徒さんがいらっしゃいます。
音楽を学問とした時から音楽が死んでしまいます。
楽しんで歌えばいいし、
ライブは楽しめばいいですよ。
と私が答えると、どうやったら楽しめるのですか?
と、嘆きの声が返ってきます。
楽しむために生まれてきたことを忘れてしまったときに、楽しみむことの「方法」を探してしまうのかもしれません。
一方で、みくらライブ当日ももちろんですが、本番までの日々をも楽しみ、楽しいことを身体で表現し、歌で楽しみ、会話で楽しむ、そんな生徒さんがいらっしゃいます。
私の10年来の友人であるNちゃんです。
もともと彼女は歌が大好きな人でした。
みくらライブでも毎年、
ウキウキ。
ワクワク。
イキイキ。
キャーキャー。
いろんなカタカナが出てくる位、彼女は最もみくらライブを楽しんでいる一人と言っていいと思います。
楽しみ方がわからない方はNちゃんを見てどうぞお手本にしてください。
長い付き合いの中でNちゃんが辛かった日々のことを私は知っています。
Nちゃんがそれを乗り越えてきたことも私は知っています。
生きることを楽しめるようになったとき、その人の歌は他者に生きるエネルギーを分け与えることができるのかもしれません。
小学生のボーカル科の生徒さんがみくらライブで歌った時のことです。
小学生がバンドの演奏で歌う事は容易なことではありません。
大人でも難しいことなのです。
その曲の後半、バンド全体の音が伸びて、ボーカルが後から入ってくるという難しい場面がありました。
小学生のAくんはカウントを見失いかけていたそうです。
やばい!!と思った時に見た先にはNちゃんの手が見えたそうです。
Nちゃんはノリノリで手を振って聴いてくれていました。
その手の動きが目印になってAくんはカウントを取り戻すことができました。
歌い終わった後にAくんはNちゃんの元へかけ寄りお礼を言いたかったそうです。
Nちゃんは着替えのためお手洗いに行ってしまったので、お礼を言えませんでした。
後日、Aくんからの伝言をNちゃんに伝えました。
Nちゃんは
「そんなこと思ってくれてたん?!なんてことだ!なんで私はトイレに行ってしまったんや!!」と華やかで穏やかな笑顔で驚いていました。
親子以上に年の離れた二人は3月に行われた地主会以来、仲良しになり、私には二人は友達に見えます。
私がみくらライブで見つけた二人の友情は学校では決して巡り会うことのない組み合わせです。
こんなことが起こるんだから音楽は止められませんねー!
写真は目印となり、Aくんを導き助けてくれたNちゃんの手です。
ステキな手です!
石川県金沢市にあるドラムとギターとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房
ボーカル科講師
大場佳恵