大場佳恵のブログ
2015みくらライブご報告その6
みくらライブを見に来て下さった生徒さんや、友人から感想を頂いています。
ありがとうございます。
その中でも、何人からか同じ感想を頂いたのでご紹介したいと思います。
「○○さんの歌に感動した。○○さんを個人的に知っているからということではない。
自分の内側から何かを生み出そうとする力とその姿に感動した」
当然、生徒さんは歌の音程やリズム、歌詞などを気にしながら練習をします。
大切なことです。
しかし、これらのことが完璧であっても聞いた人は感動はしないのです。
感心はします。しかし、感動はしないのです。
人を感動させるために歌うのも、何かずれていると思います。
夢中になって、その瞬間に歌に降りて行った時、ときとして周りで聞いている人は
感動するのではないでしょうか。
昔、ラクジー師匠が私の夢分析で言ったことがありました。
「あんたの質問の仕方で、今の状況がわかる。今にわかる。しかし、
今のあんたには教えられない」
何度も言われました。最初はカチーンときました。
バカにしているのか!?
今、言えないのなら、そんなこと言わなければいいのに。
しかし今ならわかります。
人にモノを伝えるとき、タイミングとその人にとっての時期があります。
ラクジー師匠の夢分析を受けている生徒さんへ。
誤解しないでくださいね。
普段はもっと丁寧に夢分析をしていますからご安心ください。
特に女性にはとても優しい人です。
私の場合、娘を通り越して息子のように扱われる時があるので、
気にしないでくださいね!
ラクジー師匠は続けて言いました。
「あんたの仕事は教えることと、伝えることがある。ボイストレーニングなどの技術的な
ことは教えること。これは専門的なことを学んだ人間であれば、誰だってできる。
問題は伝えることだ。これができる教師がなかなかいない。
人様に伝えることが出来始めたら、そのときはあんたの歌もまた、変わるだろう」
私は先に出てきた○○さんに、少し伝えることができたのかもしれません。
先日、○○さんのレッスンがありました。
新しく練習する曲を聞きました。
「なんて優しい声なんだろう!こんな声が出せるようになっていたんだ」
と驚き、感動しました。
必死で日本シリーズのことを考えて涙をそらしました。
その方はもともと優しい声を持っていたのです。
それを使いこなすにはご本人の技術も必要です。
このような声を出していいんだ、という自信を持つことも必要です。
安心して自分の内側の声を出せる環境も必要です。
それを受け止めて認めてくれる人間が必要です。
それができるみくら音楽工房、
それができる人間になりたいと思った日でした。
石川県金沢市にあるドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房・ボーカル科講師
大場佳恵