大場佳恵のブログ

2017みくらライブご報告その2〜適切な自信編〜

2017みくらライブご報告その2

〜適切な自信編〜

みくらライブではキッズコース、ジュニアコースの生徒さんが毎年大活躍をしています。

毎年みくらライブを見に来て下さる方がたから、あの子は去年よりずっと上手くなったねー!と彼ら、彼女たちの成長を共に見守ってくれています。

ドラム科の生徒さんのAくん。

今年は彼にとってとても難しい曲を演奏することになりました。

当初、みくら音楽工房でレッスンをしているときには自分の演奏に自信を持てず、困った顔をしているのを何度か見かけました。

しかし、ドラム科の端谷先生は彼はやるときにはやる!ということを知っていたので、根気よくレッスンを行っていました。

ライブ本番まで最後から2回目のレッスン日の事でした。

私がみくら音楽工房のリビングでパソコンの仕事をしているとドアがカチャと静かな音を立てました。

ん?

端谷先生かな?と思いましたが、ふと目線を落とすとAくんが不安そうな顔でこちらを覗いていました。

「どうしたん?」と私が聞くと、

Aくんは

「端谷先生は?」と答えました。

「今、戻って来るよ!」と答えるとスーとドラムの部屋へ戻って行きました。

きっと色んな事が不安で端谷先生を探していたんだと思いました。

なんて愛おしいんだと、心がギューとなりました。

ライブ前の独特の緊張感が私にもあり、Aくんの気持ちが痛いほどわかりました。

そしてライブ前、Aくん最後のレッスン日。

私はボーカルレッスンの空き時間でした。

お手洗いに行こうとドラムの部屋の前を通るとAくんが叩く音が聞こえてきました。

難しい場面にさしかかり、私は思わず息を止めて聞きました。

あれだけ難しい曲を一曲、叩ききりました。

私は一人、廊下で拍手をしました。

防音ドアなのでAくんにその拍手は聞こえていなかったかもしれません。

それでも私はおしっこをするのを忘れて拍手をしました。

Aくんに自信を持ってもらいたかったのです。

Aくんに私自信を重ねていたのかもしれません。

そして本番当日。

やっぱりAくんは叩ききりました!!

私はAくんのドラムに合わせてバックバンドメンバーとして歌いました。

楽しかったなぁ。

ありがとうねー。

っていうか、私がもっと練習しなければいけませんでした・・・。

精進します。

自信を失っている人に適切な自信を取り戻してもらうことは容易なことではありません。

それを可能にした端谷先生はすごいなぁと思いました。

端谷先生がちびっ子に人気の理由を見せてもらいました。

端谷先生もAくんもおつかれさまでした!

石川県金沢市にあるドラムとギターとボーカルの音楽教室

みくら音楽工房

ボーカル科講師

大場佳恵

2017-11-19 | Posted in 大場佳恵のブログ