大場佳恵のブログ, 講師ブログ

辻に現れるシャーマン

みくら音楽工房の生徒さんの中には人生の大きな節目を迎えられる方がよくいらっしゃいます。
不思議なことだなぁーと最初は思っていましたが、段々と理由がわかってきました。
我らがラクジー師匠です。
その人にとっての大きな人生の節目にラクジー師匠は現れるのです。

私もそうでしたし、端谷先生もそうでした。
みくらの仲間や、生徒さんはご存知の方も多いと思いますがラクジー師匠はとても変わった才能の持ち主です。
以前、ブログにも書きましたが一般的にわかりやすい経歴で言えば20数年間、宝石屋さんを経営されていました。

ただの宝石屋さんではありません。

業界の高杉晋作と呼ばれていたそうです。

当時の話を聞くと度肝を抜かれます。

独創性の塊、自ら海外にある石の採れる山におもむき直接、見て確かめる。
ニューヨークのダイヤモンド業界の総本山に単身乗り込む。
尋常ではありません。
金沢には伝説の宝石店があったという人もいました。
当時の話を聞くと私はワクワクドキドキが止まりません。

私が嬉しそうに聞いている姿を見て、
『あんたもどう考えても自営業しかできんわ』と呆れた顔で煙草をプカプカさせていました。
それだけでも十分面白すぎる人生ですが、特種な才能を活かして今は全く別の仕事をしています。宝石を美しくする仕事から人の魂を美しくする仕事に変わったように私は思います。

ラクジー師匠にしかできない仕事だと思います。
そんなラクジー師匠の元には人生の大きな節目を迎えられる方がよく集まります。
行き交う道のことを辻と呼ぶそうです。
この辻に人が行き着いた時、そこにはラクジー師匠が立ち現れます。
村上春樹さんならきっと面白い小説にしてくれそうです。
残念ながら私の文章力では書ききれません。
ラクジー師匠は本当のことを告げるので、厳しい言葉もあるかもしれません。
しかし、自分にとって大切なことを告げてくれる大人が周りにどれだけいるでしょうか?
コミュニケーションが大切だと言われる中でどれだけの人が大事な人とのコミュニケーションがとれているのでしょうか。
コミュニケーションを取らないためのコミュニケーションをとっているなぁという場面をよく目にします。
私には全くつまらないと感じる瞬間です。

『ラクジー師匠の話を聞いていると私も宝石屋さんをしてみたくなるわー!』

と話すと、

『あんた、全く向いてないから無駄なこと考えんとかんか。』と、《全く》という単語を強調して言われました。
しかし、私のイメージは膨らみます。

端谷先生が経理部長。

ラクジー師匠が企画部部長、

お客様相談室責任者、広告宣伝部部長、

営業部部長、その他諸々。
そして私は海外への商品買付け係、

販売員、そして社長!

おぅ!なかなか楽しそうな会社だわ。

秋の夜長にコタツで楽しいイメージ。

『結局、ワシが面倒なこと全部しんなんがいやー!』とラクジー師匠の声が飛んできそうです。
ということで私は歌というツールを通して、人の魂を美しく、元気にしたいと思います。

  

石川県金沢市にあるドラムとボーカルの音楽教室
みくら音楽工房

ボーカル科講師

大場佳恵

2015-11-09 | Posted in 大場佳恵のブログ, 講師ブログ