大場佳恵のブログ

父の壁


『父の壁』と聞くと、子供が成長して肉体的、精神的、社会的に父親を越える時の表現として使われていることが多いと思います。

アイフォンの中を整理しているとこの写真が 出てきました。

みくら音楽工房のドラム部屋にある

『父の壁』です。

この壁は私の父が作りました。

昨年のみくら音楽工房の引越しの際にドラムはどうしても音量が大きいので二重窓になっていても音が漏れてしまい困っていました。

専門家の方々にも相談した結果、大工さんに頼まなければいけないとのことでした。

何気に父にそのことを話すと、

『どこまで防音ができるかわからんけど、ワシできるかもしれんわ』とのこと。

!!

父は大工さんになれそうなくらい日曜大工が得意です。

父の友人の大工さんに電話で聞いて作り方を教えてもらい出来たのが写真の壁です。

電話で作り方を聞いて、壁って作れるものなのか?と驚きました。

完成した時に嬉しくなって写真を撮っていました。

私も父同様、モノを作ることが好きなのだと思います。

二重窓をさらに防音材やその他の材料をミルフィーユのように重ねて出来たのが父の壁です。

私の友人たちは

『お父さんの壁』と呼んでいます。

私にとっての父の壁は何重にもなっていて中々乗り越えられそうにありません。

それで良いのだと思います。

色んな人の手によってみくら音楽工房は作られて行きます。

生徒さんはその主役です。

人の手がかけられたモノには力があります。

見えないところで手と手が繋がり、そこに音楽が流れ込むと何とも言えない温かさ生まれます。

石川県金沢市にあるボーカルとドラム教室

みくら音楽工房・ボーカル科講師

大場佳恵

2015-05-13 | Posted in 大場佳恵のブログ