大場佳恵のブログ

2015みくらライブご報告その6

IMG_0935~歌を見た。生き方を見た。の巻~

みくらライブを見に来て下さった生徒さんや、友人から感想を頂いています。

ありがとうございます。

その中でも、何人からか同じ感想を頂いたのでご紹介したいと思います。

「○○さんの歌に感動した。○○さんを個人的に知っているからということではない。

自分の内側から何かを生み出そうとする力とその姿に感動した」

 

当然、生徒さんは歌の音程やリズム、歌詞などを気にしながら練習をします。

大切なことです。

しかし、これらのことが完璧であっても聞いた人は感動はしないのです。

感心はします。しかし、感動はしないのです。

人を感動させるために歌うのも、何かずれていると思います。

 

夢中になって、その瞬間に歌に降りて行った時、ときとして周りで聞いている人は

感動するのではないでしょうか。

 

昔、ラクジー師匠が私の夢分析で言ったことがありました。

「あんたの質問の仕方で、今の状況がわかる。今にわかる。しかし、

今のあんたには教えられない」

 

何度も言われました。最初はカチーンときました。

バカにしているのか!?

今、言えないのなら、そんなこと言わなければいいのに。

 

しかし今ならわかります。

人にモノを伝えるとき、タイミングとその人にとっての時期があります。

ラクジー師匠の夢分析を受けている生徒さんへ。

誤解しないでくださいね。

普段はもっと丁寧に夢分析をしていますからご安心ください。

特に女性にはとても優しい人です。

私の場合、娘を通り越して息子のように扱われる時があるので、

気にしないでくださいね!

 

ラクジー師匠は続けて言いました。

「あんたの仕事は教えることと、伝えることがある。ボイストレーニングなどの技術的な

ことは教えること。これは専門的なことを学んだ人間であれば、誰だってできる。

問題は伝えることだ。これができる教師がなかなかいない。

人様に伝えることが出来始めたら、そのときはあんたの歌もまた、変わるだろう」

 

私は先に出てきた○○さんに、少し伝えることができたのかもしれません。

先日、○○さんのレッスンがありました。

新しく練習する曲を聞きました。

「なんて優しい声なんだろう!こんな声が出せるようになっていたんだ」

と驚き、感動しました。

必死で日本シリーズのことを考えて涙をそらしました。

 

その方はもともと優しい声を持っていたのです。

それを使いこなすにはご本人の技術も必要です。

このような声を出していいんだ、という自信を持つことも必要です。

安心して自分の内側の声を出せる環境も必要です。

それを受け止めて認めてくれる人間が必要です。

それができるみくら音楽工房、

それができる人間になりたいと思った日でした。

 

 

石川県金沢市にあるドラムとボーカルの音楽教室

みくら音楽工房・ボーカル科講師

大場佳恵

 

 

 

 

2015-10-25 | Posted in 大場佳恵のブログ